てこの原理で大きな力を
物体の動きは直進運動と回転運動に大別されるのですが、スポーツの中でも例外ではなく、大抵の動きにはこの2つの運動が連動しています。
例えばボールを投げるときの運動は、腕を振るという回転運動に体全体を前に動かすという直進運動を加えることによってボールを加速させることができますし、走るという運動は、足の素早い回転運動とカラダをまっすぐすすめる直進運動が働いています。
このように複雑なカラダの動きは、主に関節の動きによって動かされ、この関節の動きは、てこの原理によって大きな力を生み出しようになっています。
てこの原理とは、支点、力点、作用点の3つから成り立っていて、その並び順によって3種類に分類されます。
第1テコ
アゴを上下に動かしたり、うなずくような動きで、ハサミや缶切りなどの動きがこれに当たります。
第2テコ
腕立て伏せが一番わかりやすく、足先を支点として、腕が力点、身体が作用点となります。 人間の構造的な動きのなかではあまりみられないないのですが、つま先立ちしたときの足関節などがこれに当たります。
第3テコ
一番の特徴は、作用点に移動距離とスピードが付くことで、バーベルを持って上げ下げするエクササイズやダンベルカールなどがこの動きとなります。
体のパフォーマンスを上げて体をもっとうまく使いたいのであれば、このような動きをしっておくことが大切です。