スポーツトレーニング理論

スポーツトレーニングの正しい基礎知識

カラダの要、股関節

人間の体の中で最も大きい関節が股関節です。 股関節はカラダの中核である体幹部で上半身と下半身を繋いでいて、立つ、座る、歩く、走るなど日常の人間の動作の中で頻繁に使われている関節です。 f:id:pshirtran:20180810165632j:plain ですので、股関節の機能が低下すると様々な不調が体に起こりやすく、逆にこの体の要となる部分を鍛えることによって、崩れた体のバランスを整えることができ、運動障害や怪我などの不具合を起こしにくくなります。

ですので、股関節を鍛えることはとても大切なのですが、じゃあ股関節を動かしてと言われて、すぐに動かせる人はあまりいないでしょう。

腕や足は意識して動かすことはできるのですが、なかなか普段の生活で「股関節を動かしている」なんて意識はありませんからね。

股関節は、皮膚の下にある表層筋や体の深い部分にある深層筋によって動くのですが、これらの筋肉が硬くなってしまうと、当然のごとく股関節も硬くなります。

ですので、股関節をしっかりと動かし、周りの筋肉を鍛えることが調子のいい体を作ることに大切となってきます。

コアトレーニング

股関節を動かし、周りの筋肉を鍛えるトレーニングのことをコアトレーニングと言います。

コアとは英語で「中心部」という意味でトレーニングにおいては、肩甲骨や股関節、股関節などの体の中核にある部位を指していて、体幹部とも言われていますね。

この体幹が鍛えられると、体の真ん中に一本の芯が通ったように安定し、軸がぶれなくなるだけでなく綺麗な姿勢をキープできるようになります。

体脂肪の話

筋トレ好きも、ダイエットしたい人も気になるのが体脂肪。

そもそも体脂肪というのは皮膚の下に蓄えられる「皮下脂肪」、胃や腸などの内臓の間に埋まる「内臓脂肪」のほかにも筋肉間の結合組織にも蓄積されています。

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原理としては、1日の栄養摂取量とエネルギー消費量のバランスにおいて、栄養摂取量のほうが多い場合に脂質は当然のことながら、余剰に摂取したタンパク質や糖質も脂肪となって蓄積されることになります。

一般的に脂肪というと、思いっきり嫌われがちなものですが、実は1gあたり9キロカロリーのエネルギーがあって、この数値はタンパク質や糖質などの2倍のエネルギーとなっていて、実は貴重なエネルギー貯蔵庫でもあるんですよ。

また、嫌われまくっている内臓脂肪ですけど、これらの臓器の間にある内臓脂肪というのは、カラダの動きに対する潤滑油のようなもので、皮下脂肪は体温維持の役割も果たしています。

なので、体脂肪というのは全くゼロにすることはできず、人にとって大切なものでもあったりするんです。

さて気になる体脂肪率なのですが、この数値は「体重に対して脂肪がどれくらいの割合でついているか」という数値で、計算式は「脂肪量(kg)÷体重(kg)×100=体脂肪率(%)」となります。

目安としては、体脂肪率が先人男性が15~20%、成人女性が20~25%であれば一般的な数値となっていて、男性で25%以上、女性で30%以上になると肥満と言われます。

さて、この体脂肪率なんですけど、多くの人は運動後やお風呂上がりに図ったりするとは思うんですけど、実は体脂肪率を図るタイミングがあるようで、タニタによれば昼食から2時間あけ、15分間安静にした上で計測しているのだそうですよ。

しかもお風呂上がりよりも、お風呂に入る前のほうが断然いいのだとか。

間違ったストレッチは危険

ストレッチは、筋肉を伸ばす運動のことで、無理のない範囲内で伸ばしていれば、筋肉や関節を炒めることはありませんし、心身を良好な状態にしてくれるもの。

疲れたときや、肩が凝ったときなどに勢いよく伸ばすと気持ちよくなることがありますが、伸ばしている筋肉をさらに伸ばそうとするとかえって筋肉を痛めることに繋がります。 f:id:pshirtran:20180704130426j:plain

ストレッチを行うときの鉄則は「痛みを感じるまで筋肉を伸ばしすぎない」ということで、ストレッチを甘くみてはいけません。

ストレッチのことを軽い運動だと考えている人が多いようですが、実はやり方によっては筋肉や関節を痛めるほどの大きな力ともなりますし、しっかりと正しいストレッチを行うことが大切です。

間違ったストレッチ

筋肉は、伸ばしすぎるとその筋肉を作っている細胞や血管が切れて痛みを起こします。

筋肉は筋細胞と呼ばれる細長い繊維状の細胞が集まってできていて、ストレッチを行うとその筋細胞が伸ばされることになります。

この筋細胞は弾力性があるので、ある程度は引き伸ばされても問題ありませんが、それ以上に伸ばされると筋細胞が切れることがあります。

またストレッチは筋肉の周りにある毛細血管も伸ばしますし、伸ばしすぎるとこちらの毛細血管も破れて痛みに変わることがあります。

実際のところ、多少痛みがあるくらいまでストレッチを行いたくなるものですが、このような注意点をよくよく理解し、適度なところで抑えておくことが大切です。