スポーツトレーニング理論

スポーツトレーニングの正しい基礎知識

体脂肪

脂肪と言えば、なぜか嫌われがちなカラダの部位なのですが、脂肪は熱源栄養素で、カラダには不可欠なものであるんですよ。

カラダに蓄積されている脂肪がカラダ全身に占める割合のことを体脂肪率というのですが、この体脂肪率が高いと健康上あまりよろしくありませんが、低すぎるのも少し考えものです。

この体脂肪は、大きく分けると皮下脂肪と内臓脂肪の2つに分けられま、皮下脂肪というのは皮膚組織にある脂肪のことで、少しずつ蓄積されるという特徴があり、下腹部やお尻、太ももなどにつくことが多く、一度ついてしまった皮下脂肪はなかなか落ちにくくなっています。

内臓脂肪というのは、腹筋の内側の壁、腹腔内についている脂肪のことで、腸間膜という場所に付くことが多く、こちらは短期間で蓄積されやすいのですが、トレーニングなどで落ちやすいという特徴があります。

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成人の体脂肪率

実は体脂肪率に関しては、統一された基準はないのですが、一般的には成人男性で10~20%、成人女性で20~25%が標準だとされています。

スポーツ選手やアスリートなどは、できるだけ体脂肪率が低い方がいいと考えられているのですが、実はこれはすべてのスポーツに当てはまるものではなく、競技によっては体脂肪率の傾向も大きく変わってきます。

例えば、男性スポーツ選手の理想体脂肪率については、体操・レスリングなどが4%、バスケットボールが7%、サッカーや水泳・で10%前後、重量挙げ・砲丸投げで17%などと言われています。

さて、それでは今話題のシックスパックになるための体脂肪率ってどれくらいだかわかりますか? 実はこのシックスパック、鍛えた人だけのものではなくて、そもそも誰でも腹筋は割れているんですよ。

でも俺の腹筋は割れていない!!!!なんて思っている人、それは単純に腹筋の上に脂肪が乗っているせいで割れ目が見えないだけなんです!!

さて、その誰でもが持っているシックスパックですが、この割れ目がはっきりと見える腹筋になる体脂肪率の目安は10%以下と言われています。

中にはエイトパックに割れている人がいたりしますが、これは鍛えれば誰でもがなれるものではなくて、その人の腹筋の作りによってなれるかなれないか決まってきます。

まぁ、なりたくてもなれない人がいるとはいえ、エイトパックの作り方は非常にシンプルで、腹筋の筋トレに食事制限を加えて行うだけ。

言葉にすると簡単そうですけど、これこそが大変なんですけどね・